■草原住宅「循環空調システム」の安全性はシンプルな第3種換気!

 帯電フィルター(給気口フィルター) 交換 (3年に1回)

※汚れの多い地域では、建て主様の判断で交換して頂いております。

■草原住宅 主要スペック (延面積 35坪2階建て例)

エアコン【1階】4kW(暖房用)・【2階】4kW(冷房用)

 

◇ほとんどの「全館空調」が「第1種全熱交換換気」だが、安全は担保されているのか?

◇再循環空気とは、使用した空気を再利用することです。各居室に給気されて室内を巡ってきた空気は、湿度を伴った暖冷房熱と共に「全熱交換器」に給気され、30%は排気されて新鮮空気と入れ替えられ、70%は濾過して再び室内に循環させます。この70%の空気のことを再循環空気と言います。

◇第1種換気で「全館空調」を行う多くの設備が、給気配管しないのは、給気配管が異常に汚れることを知っているからか?「全熱交換器」の濾過機能やフィルターが病原菌に汚染されたら、住宅全体に汚染が広がると言う大きな問題も軽視されているように感じます。

◇フィルター等の少額の交換部品が、最も負担になることを認識する必要がある

◇最も経費が嵩むのは、各種フィルター交換

住宅の中では、エアコンや換気装置など、様々な設備にフィルターが使用されています。数百円で購入できるものから、花粉やPM2.5の専用フィルター等は、1万円以上の物もあります。設備を選択した時には、頻繁なフィルター交換が必要なことなど気にする人はいませんが、フィルター交換が必要な設備では、交換時期・費用を事前に把握しておく必要があります。

◇配管の掃除は殆ど不可能、交換の方が早い

①は「全館空調」の配管掃除のため配管を取り外した写真ですが、殆どの配管は掃除するより、新しく設置した方が安上がりになるようです。

②は、①の配管内の汚れです。第1種全熱交換の給気口のフィルターを通過しても「全館空調」の空気は、この様に汚れています。配管が多い設備には、この様な配管掃除や交換のリスクもあります。

持続可能性(Sustainable Development)が地球規模で語られる現在、長期優良住宅や高耐久・高耐震性を求めて建築されている住宅は、100年の寿命を想定して建設されなければなりません。住宅が長寿命になると、住宅と共に住宅設備の維持管理を含めた生涯コストについても考える必要があります。

住宅を建ててから住宅設備を含めた生涯コストは、通常60年の設定が考えられますが、新築間もない建て主の皆様には老後に必要となる経費について、考えている方は少ないようです。住宅設備のほとんどは、10年以内で保証期間が切れます。

しかし設備は使い続けられ、付属部品も無料ではありません。時期が来れば住宅設備の交換も必要になります。現在の設備が60年間の生涯コストで、幾らくらいお金が掛かるのか、明確に知っておく必要があります。なぜなら、その金額は老後の直接的な負担になるからです。住宅設備は本体よりも、頻繁に交換される部品や備品の方がお金が掛かります。

理由は、60年の生涯コストの中で、備品類の金額が莫大に大きくなるからです。いつまでも持続可能性が高くランニングコストが安ければ、老後も安心して生活ができます。