健康住宅「空気清浄機付き空調システム」のすすめ

今回は、草原住宅から「空気清浄機付き空調システム」に関するお役立ち情報をお届けします。
健康的な建材の選び方から日々の湿度管理、間取りの工夫まで、家族みんなが安心して暮らせる住まいを考えるきっかけになりますように。アレルギーは花粉やカビ、ダニなど多様な原因物質が室内の空気に混在し、家族の健康に影響します。新築やリフォームを考える場合、シックハウス症候群の発生を防ぐ対策や建材の選び方、換気機能の工夫が大切です。本記事では自然素材の使用や断熱・気密を意識した住宅設計のポイント、さらに湿度管理や掃除など日頃の注意点も解説します。安全で快適な住まいを目指すため、アレルゲンであるダニや花粉を防ぐ方法や窓の機能にも触れます。暮らしに役立つ情報を知ることで、住まいづくりの不安を減らし、元気に過ごせる家をかなえるきっかけになればうれしいです。
自然素材を使用した健康住宅のすすめ~空気清浄機付き空調システム~
健康で快適な住宅の室内環境とは何でしょうか?
室内の空気環境の良し悪しは、気温や湿度の体感だけでなく二酸化炭素濃度や室内を漂う有害物質にも影響されます。健康で快適に生活するためには、換気や空調によって常にその値を下回る空気環境を維持しなければなりません。
健康な空気環境を維持するためには、空気清浄機を併用した空調システムを導入することをおすすめします。今回は、住宅内を健康で快適に保つ空気環境を維持する方法と、パッシブ換気を採用した空気清浄機付き空調システムについて解説します。
健康で快適な空気環境とは?
室内の空気環境の評価には、温度や湿度だけでなく二酸化炭素濃度などいくつかの基準があります。ここでは、国の指針として定められている室内空気環境の基準値について説明します。
室内空気環境の基準
住宅の室内空気環境を測定する際に参考になるのが「建築物における衛生的環境の確保に関する法律(略称:ビル管法)」の基準値です。ビル管法は不特定多数の人が利用する床面積3,000㎡以上の大規模建築物を対象としていますが、住宅においてもその数値基準は参考になります。
【参考】ビル管法での室内空気環境基準値
測定項目 | 瞬間値による規制 | 平均値による規制 |
温度 | 17℃以上28℃以下 | - |
相対湿度 | 40~70% | - |
気流 | 0.5m/秒以下 | - |
浮遊粉塵量 | - | 0.15mg/㎥以下 |
二酸化炭素 | - | 1000ppm以下 |
一酸化炭素 | - | 10ppm以下 |
ホルムアルデヒド | - | 0.1mg/㎥以下(0.08ppm以下) |
高気密化が進んでいる現代の住宅では、窓を閉め切ったままでは自然の換気は期待できません。そこで、法律では「24時間換気(住宅の場合は換気回数2時間で室内空気が入れ替わる換気能力が最低基準)」の設置が定められており、これが正常に機能していれば室内の空気汚染は防げるとされています。
室内空気が適切に換気されているかを確認するポイントは、二酸化炭素濃度「1000ppm以下」です。二酸化炭素濃度も計測できる温湿度計も市販されていますので、それを室内に設置してチェックしてみましょう。二酸化炭素濃度が低ければ十分に換気されているとみなされ、その他の有害物質である浮遊粉塵の量やホルムアルデヒドの濃度も低いことが推測されます。
また、気流にも基準が設けられていることにも注目してください。冷暖房の風が直接身体に当たるような環境は人が不快に感じやすいため、緩やかに穏やかに空気を回すような空調・換気システムが理想です。
ヒートショックの危険性
冬場の室内気温が低い住宅は「ヒートショック」が発生する危険があります。これは、人体が短時間で気温の大きな変化にさらされることで血圧の急激な変動が起こり、心筋梗塞や脳卒中などの心臓や血管のトラブルが起こる健康被害のことです。
暖房された居室から寒い廊下やトイレ、浴室など急激に気温が変化する環境で特に発生しやすいとされています。ヒートショックによる疾病が主な原因と考えられる住宅内死亡事故は、交通事故の死亡者数の2倍以上になるとの調査データもあります。そのため住宅内の気温差をできるだけ少なくする対策は必須といえるでしょう。
国土交通省の「スマートウェルネス住宅等推進事業」では、ヒートショックなどの事故を防ぎ健康な生活ができる住宅の基準として、冬季でも住宅内のどこでも室温を18℃以上に保つことを推奨しています。
健康で快適な室内環境
上記のことから、健康で快適な空気環境を維持するには下記の状態を保つ必要があることが分かります。
①室内気温と湿度が年間を通じて基準値内(室温18℃~28℃・湿度40~70%)で安定している
②適切に空気が入れ替わり、かつ気流を感じにくい空調・換気がなされている
③室内を漂う粉塵が少なく、二酸化炭素やホルムアルデヒド濃度も低い状態が保たれている
室内の空気環境を整える健康建材
室内の湿度を快適とされる40〜70%に保ち、有害物質であるホルムアルデヒドを吸収してくれる建材もあります。ここでは、室内の空気環境を整える健康建材についていくつかご紹介します。
ハイクリンボード
タイガーハイクリンボードは「シックハウス症候群」の主な原因物質であるとされるホルムアルデヒドを吸収し、分解するせっこうボードです。住宅内の壁や天井の下地材や押入内部の仕上げ材などに使用されます。
通常のせっこうボードの持つ優れた耐火・遮音・耐力性能をそのまま保持しつつ、有害物質であるホルムアルデヒドを吸収分解し、再放出させません。ランニングコストも掛からず、貼るだけで室内の空気環境を綺麗にしてくれます。
調湿機能を付加したタイプもあり、湿度が高いときには湿気を吸収し湿度が低いときには放出して、室内を安定した湿度に保ちます。
環境壁紙
ハイクリンボードや調湿ボードなどの下地材の機能を妨げない壁や天井の仕上げ材としては「環境壁紙」を採用するのがおすすめです。
環境壁紙は、ビニールクロスの樹脂層に配合した吸湿性ポリマーが湿気を吸着し、乾燥しているときには放出して湿度を一定に保つ機能があるものです。通気性も高く、優れた機能を持つハイクリンボードや調湿ボードなどの下地材との相性が良くそれぞれを合わせて使用することでその機能も妨げません。
無垢フローリング
床材には無垢フローリングを推奨します。合板に木目調のビニールシートやごく薄い木片を貼った一般フローリングと違い、無垢フローリングには天然の調湿効果があります。多孔質な天然木材の表面が湿気を抱え込むかたちで室内の湿度環境を適正にしてくれます。
特にパイン材(松)など針葉樹系の無垢フローリングは断熱効果も高く足裏の接触で体温が奪われにくいため、冬でも室内を裸足で歩けるくらい快適な床材です。
草原住宅 循環空調を導入した健康住宅の特徴
草原住宅ではパッシブ換気をベースの考え方としつつ、さらに一歩進んだ「循環空調」の健康住宅を提案しています。
パッシブ換気と第3種換気の組み合わせ
草原住宅では、パッシブ換気の自然対流を利用した換気に加えて、第3種換気(機械排気)の組み合わせで住宅の室内環境をさらに快適にする空調システムを導入しています。
法律で定められている24時間換気の「1時間当たりの換気回数0.5回」を十分に確保し、常に新鮮な空気が外気から送り込まれるため室内の空気汚染を防ぎます。
また、機機械による排気には一定の湿度を超えると運転を開始する「湿度反応型の排気電動ファン」を導入し械排気には一定の湿度を超えると運転を開始する「湿度反応型排気電動ファン」を導入し、異常値が出た場合に換気能力を自動調整してくれる仕組みを採用しています。
家の中を穏やかに常に空気が動いているため、住宅内のどこにいても温度差が少なく快適です。全館空調システムであるため部屋ごとの温度ムラが無く、冬場のヒートショック対策にも最適な空調システムといえます。
帯電フィルターの採用
草原住宅では、外気を取り入れる給気口に「帯電フィルター」を採用しています。不織布や樹脂繊維で作られている一般的な「捕集フィルター」はすぐに目詰まりし、頻繁に清掃しないと換気機能が停止してしまうという弱点があります。
目詰まりしたフィルターを放置すると、結露して湿気が溜まりカビが発生することも懸念されます。フィルターが室内空気をかえって汚染してしまうことにもなりかねません。
草原住宅の循環空調で採用しているスウェーデン製の帯電フィルターは、静電気で磁石のように塵を捕まえてフィルター繊維に絡め取る仕組みで、長期間使用しても目詰まりせず換気能力が弱くなりません。立地環境にもよりますが、最長で5年間交換が不要であったケースもあります。
高機能な帯電フィルターは粉塵だけでなくPM2.5や花粉の侵入もシャットアウトし、健康な室内空気環境をつくり出します。
電子式空気清浄機の導入
草原住宅の循環空調では、ビルトインの「電子式空気清浄機」を空調システムに組み込んでいます。住宅内を循環する空気は、電子式空気清浄機に集められ電子式フィルターを通過して住宅内の各所へ暖冷房された空気を運びます。電子式フィルターは目詰まりしにくく、簡単に水洗いするだけで炭化した塵が落ちるためメンテナンスも容易です。
クールチューブと併用して、南九州の夏期は電子式空気清浄器を通過した新鮮で涼しい空気を家中に送ることが可能になります。クールチューブと併用すると、夏期は電子式空気清浄器を通過した新鮮で涼しい空気を家中に送ることが可能になります。
冬季は1階の床付近に設置したエアコンの暖気を電子式空気清浄機を通して全館にゆっくりと循環させます。行き渡らせます。このように、1年間を通して安定した室内気温と綺麗な空気環境を実現できる穏やかで快適な空調システムです。
ここまで、健康で快適な住宅内の空気環境を維持するポイントについて解説してきました。
草原住宅の循環空調」は、パッシブ換気をベースに帯電フィルターや電子式空気清浄機を組み合わせて室内空気をフレッシュな状態に保ちつつ、住宅内のどこにいても均質で快適な空気環境をつくります。
換気・空調システムだけでなく、ここでご紹介した各種の健康建材も標準仕様ですので、さらに快適に安心してお住まいいただけるでしょう。
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