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省エネと健康のための家づくり講演会

九州住環境研究会主催 【省エネと健康のための家づくり講演会】 日時:2014年8月9日(土) AM10時開場 会場:グランメッセ熊本

省エネと健康のための家づくり講演会

2014年 熊本・岩前篤教授講演会レポート

2014年、熊本市にて「省エネと健康のための家づくり」をテーマとした講演会が開催されました。今回の講師は、住まいと健康の関係を研究し続ける日本の第一人者、近畿大学建築学部の岩前篤(いわまえ あつし)教授です。岩前教授は長年にわたり、住宅の断熱性能と住む人の健康・生活満足度について多くの調査・研究を行い、「健康で快適な住まいの実現」へと知見を深めてきました。

住宅の断熱性能が健康に及ぼす影響

講演会の冒頭で岩前教授は、断熱性能が低い住宅で暮らす人々が、ヒートショックや呼吸器疾患、アレルギー疾患などの健康リスクにさらされやすいことを、多くの調査データと共に分かりやすく説明しました。特に熊本のように夏は蒸し暑く、冬は底冷えする気候の地域では、適切な断熱対策を怠ると「冬場の急激な温度変化」や「結露・カビの発生」が起こりやすく、それが住む人の健康を脅かす要因になることが指摘されました。

省エネと家計へのメリット

また、家の断熱・気密性能を高めることで、冷暖房のエネルギー消費を大幅に減らせることも強調されました。断熱性の高い家では、エアコン1台でも家全体を一定の快適な温度に保つことができ、冷暖房費を年間数万円単位で削減できるケースも珍しくありません。さらに、国が進める省エネ基準や補助金制度の紹介もあり、これからの家づくりにおいて「健康」と「省エネ」を同時に叶えることが“新しい常識”になってきていることが語られました。

健康被害を未然に防ぐ家づくり

岩前教授は「日本の住宅は、世界的に見てもまだまだ断熱性能が低い家が多い」とし、健康被害を未然に防ぐためにも、住まいの断熱性・気密性を高めることの重要性を説きました。断熱性の向上によって「室温のバリアフリー化」が進み、浴室やトイレなど家の中の寒暖差によるリスク(ヒートショック)を減らすことができると説明。子どもや高齢者の健康リスクを考えるご家族にとって、断熱性能の高さは単なる“快適さ”以上の価値を持つと強調しました。

最新の研究と実例紹介

講演会では、岩前教授自身が関わった全国規模の健康調査や、実際に高断熱住宅へ住み替えたご家族の体験談など、リアルな事例も紹介されました。例えば、古い家から高断熱住宅に住み替えた高齢者世帯が、風邪やインフルエンザにかかる回数が減ったり、朝の目覚めが良くなった、血圧が安定した、といった声が紹介され、参加者からは驚きと納得の声が多く上がりました。

熊本の気候と家づくりのポイント

熊本の気候に適した家づくりのポイントとして、「適切な断熱材の選定」「高性能なサッシ・窓の導入」「計画換気による空気質の確保」なども具体的に解説。特に熊本は、梅雨や台風シーズンの湿気対策や、阿蘇山麓ならではの寒暖差にも対応した設計が重要になるとアドバイスされました。

参加者の声・まとめ

講演会終了後の質疑応答では、「家族の健康を守るために今できることは?」「リフォームでできる断熱改修のポイントは?」といった質問が多数寄せられ、岩前教授が丁寧に答えていました。参加者からは「健康と省エネの両立の重要性がよく分かった」「家づくりの考え方が変わった」といった感想が多く聞かれ、家族の未来を見据えた住まい選びのヒントとなる有意義な時間となりました。

岩前教授の講演は、単なる住宅性能の話にとどまらず、“住まいが人の健康と人生を支える存在である”という本質的な気づきを与えてくれる内容でした。熊本の家づくりを考えるすべての方に、ぜひ知ってほしいエッセンスが詰まった講演会となりました。


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