熊本のように、夏は外気温が33〜35℃前後、室内は28℃程度、冬でも外気温が10〜13℃に対して室温は18℃程度というように、外気と室内の温度差が小さい地域では、「熱交換換気」の省エネ効果は、実はそれほど大きくありません。それにもかかわらず、多くの住宅メーカーが採用している「第1種全熱交換換気」では、湿気や微細な汚染物質が再循環してしまうリスクも指摘されています。草原住宅では、過度な換気設備に頼らず、確かな空調設計と技術力により、シンプルな構成と最小限の設備で、安定したきれいな空気環境をつくり上げています。部屋ごとにエアコンや空気清浄機を複数設置する必要がなく、経済的な負担を軽減するとともに、脱炭素社会への貢献にもつながります。